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コラム

遺言について(その1)(弁護士 松浦 里美)
 先日4月15日に県総合体育館で開催されました,弁護士会主催の「よい遺言の日」のイベントで講演をしてきました。一般的には「ゆいごん」と言いますが,法律上は「いごん」と言うのです。ですので,弁護士会のこのイベントは,4(よい)15(いごん)の語呂合わせにちなんで,毎年この日に行われているようです。
 当日は,30人ほどの来場者の方々に対して,弁護士の立場から,「良い遺言とは」というタイトルで1時間程度お話をしました。
 弁護士の仕事といいますと,裁判所で裁判をする,というのがよくあるイメージだと思います。いわゆる,「紛争,トラブルを解決する」という仕事です。それと同時に,「紛争,トラブルをあらかじめ回避する」というのも弁護士の仕事のひとつです。そして,これからお話する「遺言」というのは,後者の役割に近いのかなと思います。
 それから,弁護士の仕事のひとつに,「基本的人権の擁護」というものがあります。簡単にいえば,個人の意思を大切にするということです。今回,良い遺言とは,というテーマで講演をするにあたって,私自身も(良い遺言ってどんな遺言なんだろう?)と考えてみました。
 良い遺言とは・・・なかなか答えのでる問題ではないですが,今回は,自分の考える,自分らしい遺言,というものをひとまず「良い遺言」として,お話することにします。
 今申し上げたとおり,これからは,「自分らしい遺言」の作り方,ということをテーマとしてお話をすすめていきます。どのような方法で作成するのか,どのような内容を盛り込むのか,そして遺言の内容をどのように実現するのか,など,「自分らしい遺言」を作るためには,いろいろな場面で判断を迫られることになります。
 もう一つ,今回は,任意後見契約,という制度についてもお話したいと思います。この制度は,今後もし自分が認知症などになって,自分の財産管理や身の回りのことができなくなったときに備えるための制度です。これは,遺言とは全く別の制度なのですが,「自分らしい老い支度」という意味では遺言と似ているのでは,と思い,今回併せてお話することにします。(つづく)

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