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コラム

日弁連野球大会in宮崎(弁護士 松田 幸子)
 弁護士会には,スポーツ愛好クラブがあります。その中でも野球は「日弁連野球連盟」という組織を作り毎年競技大会を開いています。私も知らなかった位ですから,世の中には全く知られていないでしょう。
 今年は,11月3〜4日に宮崎の清武野球場で決勝大会が開催されました。どうせ草野球と侮るなかれ,全国の予選を勝ち抜いてきたチームはプロ顔負けの素晴らしいプレーを見せてくれました(日頃の弁護士の仕事は大丈夫?)。我が宮崎チームは開催地枠ということで出場権がありました。宮崎の弁護士は大会主催者の裏方で1年前から準備に入り,当日は来賓接待や弁当配達,ゴミ処理などの雑用までこなしつつプレーもしたのです。
 そして,奇跡が起こりました。ほぼ毎年優勝し,予選で1失点もしていない大阪チームと初戦で対戦し,6点も奪いました!!そして,その大阪チームは今年も優勝したのですが,他の強豪チームも点をとれず,点をとれたのは宮崎チームだけだったのです。恐るべし宮崎の底力です(1回戦敗退でもただの敗退ではない)。来年からは地元枠でない実力で決勝大会出場も期待できます。
 私は地元弁護士会会長として来賓あいさつをして,始球式もやりました(2分の1よりも短い距離からワンバウンドというご愛嬌で,「砲丸投げ」とからかわれましたが)。

 弁護士の仕事は,紛争を扱うので,気苦労や悩みはつきものです。相談に来られる方々の悩みにどう向き合うか,法の専門家としての力をどう発揮するかは常に問われます。苦労して事件が解決して依頼人の喜ぶ顔を見るとこちらが救われます。でも,いつもそのような顔が見られるわけではなく,相手方からは罵倒され,依頼人からも苦情を受けるということもあります。誰からも給料はもらえないのですから,経済的な悩みとも無縁ではありません。刑事事件で弁護人の弁護を受けることは憲法にも謳われた重要な人権ですが,往々にして「何で悪い人の味方をするのか」と世間から非難されます(「悪い人」かどうか分からないから裁判しており,東電OL殺人事件のように裁判が間違っていたことが後でわかることもあるのですが)。
 そのような中で,「精神の健康」を保ちいい仕事をするためには,ストレス解消策と仲間が必要です。健康なストレス解消策として,宮崎県弁護士会野球部は大きな力になっているように感じました。一般市民からは弁護士どおし仲がいいことはなれ合いを生むという不信を受けるかもしれません。しかし,弁護士会は弁護士の集団であり,法で加入を義務づけられた団体です。そこで一致協力して事に当たること,とりわけ市民国民の人権が問題になっているときに一致協力して事に当たることは弁護士の使命でもあります。
 それと個々の事件処理は別ものであり,これを区別するのがプロでもあります。また,夫婦げんかを考えても分かりますが,基本的な信頼関係がなければ,しっかりした喧嘩(紛争では主張をぶつけ合うこと)もできません。
 宮崎県弁護士会には野球部以外にサッカー部もあるので,やはり今度はチアー部を作らねばならないと思ったのでした(ただ,若手弁護士からは,おばさんの私は「遠慮してくれ」と言われてます。最近は60代のチアリーデイングがはやりなのですが。)。

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