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コラム

よく通った居酒屋 @(弁護士 外山 亮)
  法律の話とは,全く関係のない話です。
 私は,成蹊大学の法科大学院に通っていました。成蹊大学といえば,安倍首相,高島彩アナウンサーなどを輩出している大学です。
 大学は,吉祥寺にあります。吉祥寺といえば,住みたい街の第1位にも輝く街です。私が法科大学院を受験したときには,成蹊大学がどこにあるかも知らず,成蹊の「蹊」の字も書けなかったほどですが・・・(つくりの下の部分が「糸」の字ではないと気付いたのは入学して前期課程が終わろうとしていたころでした。)。
 脱線しますが,成蹊の名前の由来は,「桃李もの言わざれども下自ら蹊を成す」という中国の故事から来ているそうですが,今話題の俳優松坂桃李さんもこの故事から来ているそうです。
 さて,前置きが長くなりましたが,そんなロースクール時代に私がよく通った居酒屋がありました。
 吉祥寺の駅からは,ちょっと離れたところにあって,提灯の明かりが印象的なそのお店は「闇太郎」といいます。
 名前が「んっ!?」という感じですが,私もその名前に二の足,三の足を踏んでしまい,その暖簾をくぐれずにいました。
 そして,ようやく勇気を振り絞って,その暖簾をくぐれば,手書きのメニュー表,入り口付近にはおでんの匂いが立ちこもり,L字型のカウンターのみで,そのカウンター内には,ねじり鉢巻きのマスターが甚平姿でお店を仕切る,まさに絵にかいたような「居酒屋」がありました。そして,そのマスターの人柄や料理,闇太郎の雰囲気に惚れ込み,受験勉強の息抜き(という名目で)のために,また,宮崎で弁護士を始めてからも上京のたびに暖簾をくぐっています。
 このお店の特長は何と言ってもマスターの人柄です。
 某有名大を卒業後,脱サラをして闇太郎を始めて,昨年で40周年というマスターは,いろいろなことに造詣が深く,話のネタに尽きることがありません。
 また,お客に媚びず,常連にも甘い顔をせず,そして粗相をすると怒られる(私も何回怒られたことか・・・)。でも,なぜかその店の心地よさから,二度,三度・・・・と足を運んでしまうのです。
 マスターとお客との絶妙な距離,私も学ぶべきものがあるかもしれません。
 なぜ,今回この話題を書いたのかというと,先に書いたとおり,昨年闇太郎も40周年を迎え,闇太郎開店40周年記念の文集が発行されるということで,私にもマスターから原稿を書いてくれと頼まれていたのですが,多忙な時期のため,書けず,後悔をしていたのです。
 先日,東京出張の際に,お店に寄った際,その文集を購入させていただいたのですが,その文集には,現在朝ドラ「あまちゃん」の脚本を手掛けている宮藤官九郎氏をはじめ,江口寿史氏,山田詠美氏,山ア紗也夏氏,吉田戦車氏などがノーギャラで寄稿をしており(このお店は漫画家等が集まるお店としても有名),この名立たる人物の中に自分の文章が載ったはずだったのにという二重三重の後悔があったからです(この人たちと一緒に乗ればそれはそれで後悔したかもしれませんが)。
 なにかだらだらと取りとめもない話になりましたが,斜め読みをしてもらえたらと思います。また,機会があれば,闇太郎の魅力について書きます。

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