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コラム

日弁連副会長職を終えて(退任のご挨拶に替えて)(弁護士 松田 幸子)
 「春爛漫となりました。」と言いたいところですが,天候不順の毎日が続きます。ここ数年の異常気象や地震の数々は,私たち人間が地球に悪さをしてきたつけでしょうか?東日本大震災や福島第一原子力発電所事故の後の被災地復興もまだまだです。
 日本は広島,長崎,福島を経験してもなお人間の力では制御できない核(原子力)を利用し続けるのでしょうか。新書大賞2014を受賞した「里山資本主義」(藻谷浩介・NHK広島取材班著/角川oneテーマ21)を読みました。
 地元の自然環境を活かしエネルギーも含めた地産地消の取り組みは,グローバル経済,大量生産大量消費とは対局にあります。金銭的評価に全面的には支配されないより合理的で効率的で豊かな生活がありそうです。
 麻薬や覚醒剤はまずやめなければなりません。その後の離脱症状に苦しんだとしてもです。原子力・核をやめても廃棄物の問題など多くのつけが残りますが,麻薬と同じく,まずやめて,代替エネルギー開発に力を注ぐべきでしょう。一昨年の夏は原発は全く稼働していなかったのですが,電力不足にはなりませんでした。不可能ではありません。

 ところで,テーマは原発ではなかったのです。

 昨年4月1日から今年3月31日まで日弁連副会長を務め,無事宮崎に生還しました。(過去には過労死した副会長もいたということです。7回の海外出張で体力も使いましたから,「生還」というのは大げさではないつもりです。)日弁連というと,一般の方だけでなく,弁護士でも何か遠い存在のように思われるかもしれません。しかし,弁護士全員加入を義務づけられる団体であり,「弁護士自治」の要でもあります(弁護士自治の意味するところは,以前のコラムでご説明しましたが,市民の権利を守るという弁護士の使命を果たすために不可欠な制度です。)。日弁連の課題の第一にあげられているのが東日本大震災と福島第一原子力発電所事故の被災者支援です。この関係では損害賠償請求の時効延長の特別立法をはじめ日弁連の提言が立法につながったものがたくさんあります。時には日弁連のHPをご覧いただけたら嬉しいです(http://www.nichibenren.or.jp/)。
 私は,就任中毎週九州地区の全弁護士にあててレターを発信してきました。日弁連で取り組んでいるテーマ,副会長の仕事ぶり,読書や映画や趣味のことなど,読んでいただけるよう工夫したつもりでした。最初は続くか不安だったのですが,数多くの会員の方から感想をいただき,励まされて何とか続けられました。このことを含め就任中はたくさんの方から多くの励ましとご支援を受けました。本当に感謝しております。また,自称みやざき親善大使(?)として日弁連の執務室に地元名産品を紹介したり,観光用ポスターを貼ったりなどもしましたが,ご協力をいただいた方々に厚くお礼を申し上げます。

 このようなことで,1年間事務所の仲間やご相談を希望される方々には大変ご迷惑をおかけしました。4月からは事務所で執務をしており,ご相談もお受けしております。初心に帰り,勉強しながら丁寧な仕事を心がけたいと思います。
 今後とも事務所共々よろしくお願いいたします。
(以上です。)

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